尾州は、もともと繊維の商人が多かった。彼らは、明治の初年になって続々と名古屋に店を構えるようになった。その代表選手が滝兵右衛門商店(現・タキヒヨー)で、四代目兵右衛門が明治8年(1875)に本町(現・中区丸の内2‐20 東京海上ビル)に土地を購入して名古屋進出した。
古知野からの引っ越しは、暖簾が古く、店構えが大きかったので完了するまでに数カ月がかかったという。この移転当時、滝兵右衛門商店は店員が50人ほどだったという。この土地は昭和55年(1980)に経営不振に陥った際に東京海上に売却した。
この滝兵右衛門商店のほかにも、糸重商店(糸屋祖父江重兵衛)、万屋春日井丈右衛門らも相次いで名古屋に進出した。彼らは商才があり、資産家になっていった。近在派と呼ばれるグループを形成していった。
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