1月10日には、ベルサイユ条約が発効し、国際連盟が発足した。当初の加盟国は42カ国で、イギリス・フランス・日本・イタリアといった列強が常設理事会の常任理事国となった。提唱者が大統領であるアメリカ自身は、議会の反対により国際連盟には参加しなかった。また、ロシア革命直後のソビエト社会主義共和国連邦(のちに加盟)や敗戦国のドイツ(同)は、当初は参加を認められなかった。このように大国の不参加によってその基盤が当初から十分なものではなかった。
日本は戦後、連合国の主要5大国の一国としてパリ講和会議に参加し、山東半島の権益と併せてパラオやマーシャル諸島などの、それまでドイツが支配下に置いていた赤道以北の太平洋上の南洋群島を委任統治領として譲り受けるとともに、国際連盟の常任理事国となった。
日本は、大正時代の初めには、日露戦争の戦費によって破産寸前の債務国となったが、戦争のおかげで、一気に債権国に生まれ変わることができた。
Copyright(c) 2013 (株)北見式賃金研究所/社会保険労務士法人北見事務所 All Rights Reserved
〒452-0805 愛知県名古屋市西区市場木町478番地
TEL 052-505-6237 FAX 052-505-6274