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大正9年(1920)戦後恐慌に突入

その頃、世界は…国際連盟が発足。日本が常任理事国へ

 1月10日には、ベルサイユ条約が発効し、国際連盟が発足した。当初の加盟国は42カ国で、イギリス・フランス・日本・イタリアといった列強が常設理事会の常任理事国となった。提唱者が大統領であるアメリカ自身は、議会の反対により国際連盟には参加しなかった。また、ロシア革命直後のソビエト社会主義共和国連邦(のちに加盟)や敗戦国のドイツ(同)は、当初は参加を認められなかった。このように大国の不参加によってその基盤が当初から十分なものではなかった。

 日本は戦後、連合国の主要5大国の一国としてパリ講和会議に参加し、山東半島の権益と併せてパラオやマーシャル諸島などの、それまでドイツが支配下に置いていた赤道以北の太平洋上の南洋群島を委任統治領として譲り受けるとともに、国際連盟の常任理事国となった。

 日本は、大正時代の初めには、日露戦争の戦費によって破産寸前の債務国となったが、戦争のおかげで、一気に債権国に生まれ変わることができた。

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発刊に寄せて

序文

大正元年(1912)

大正2年(1913)

大正3年(1914)

大正4年(1915)

大正5年(1916)

大正6年(1917)

大正7年(1918)

大正8年(1919)

大正9年(1920)

戦後恐慌に突入
その頃、世界は 国際連盟が発足。日本が常任理事国へ
その頃、名古屋は 堅実経営で恐慌を乗り切った3大銀行
その頃、名古屋は 大安売りを実施して市民の喝采を浴びた、いとう呉服店
その頃、名古屋は 一代の風雲児・服部兼三郎が商売に失敗して自殺
服部商店を再建して興和の基礎を築いた三輪常次郎
その頃、豊田は 上海工場が完成
<この年に誕生した会社>
〝身の丈に合った経営〟に徹する住宅総合商社 丸美産業
<この年に誕生した会社>
工業用酸素の草分け 江場酸素工業

大正10年(1921)

大正11年(1922)

大正12年(1923)

大正13年(1924)

大正14年(1925)

大正15年(1926)

昭和2年(1927)