第2部 日清・日露戦争時代/1902(明治35年)

その時、名古屋商人は

対露問題で振り回される

 この明治35年(1902)は、1月に日英同盟の成立というビッグニュースで沸いた。株価はウナギ上りになり、活気を帯びた。名古屋でも日本車輌製造など一部で需要が喚起されることが予想され、そのおかげで、名古屋株式取引所の市況は、沸騰した。

 だが、そこで入ってきたのは露仏同盟の報せだった。ロシアは対ドイツ政策としてフランスと同盟関係になった。日露開戦となると、日本は対露・対仏戦となってしまう危険性を孕んでしまった。そのおかげで株価も急落した。

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序文

第1部 明治前期

第2部 日清・日露戦争時代

明治27年 日清戦争勃発
その時、名古屋商人は・・・
明治名古屋を彩る どえりゃー商人 服部兼三郎
明治28年 日清戦争勝利
その時、名古屋商人は・・・
この年に創業 中日本氷糖
明治29年 ロシアに対して軍備拡張
その時、名古屋商人は・・・
この年に創業 サカツコーポレーション
この年に創業 馬印
明治30年 金本位制確立
その時、名古屋商人は・・・
明治名古屋を彩る どえりゃー商人 山田才吉
明治31年 欧米列強が中国侵略
その時、名古屋商人は・・・
明治名古屋を彩る どえりゃー商人 大隈栄一
明治32年 義和団が台頭
その時、名古屋商人は・・・
この年に創業 カゴメ
この年に創業 天野エンザイム
明治33年 清が、欧米列強に敗北
その時、名古屋商人は・・・
この年に創業 松風屋
この年に創業 オチアイネクサス
明治34年 ロシアが満州を占領
明治35年 日英同盟成立
その時、名古屋商人は・・・
この年に創業 岩田商会
この年に創業 チタカ・インターナショナル・フーズ
この年に創業 東海廣告
明治36年 日露開戦前夜。大須の遊郭で大火
明治37年 日露戦争始まる
明治38年 日本海海戦で勝利

第3部 明治後期

第4部 「旧町名」を語りながら