いとう呉服店は慶長16年(1611)に、清須越の商人祐道が本町で呉服小間物問屋をはじめ、万治2年(1659)に祐基が茶屋町で呉服小間物問屋を再開業した。さらに元文元年(1736)に、五代目祐寿が呉服太物小売業に転じる。そして「人の利するところわれも利する」、「正札、現金かけねなし」という六ケ条の掟書による改革を行った。この小売業への転身は、成功だった。お陰で元文5年には、藩主お召し服御用を賜り、祐寿は延享2年(1745)に京都室町姉小路に仕入店を開設する。こうしていとう呉服店のその後の発展の基礎を築いた。
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